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雨漏り発生原因

2019.11.01 金曜日

 

近年の戸建住宅は機能性に優れ、デザイン性を重視した建物が多くみうけられますが新築購入時から「雨漏りしている」という相談が絶えません。雨漏りが発生する要因はいくつかの原因があります。

 

1.新築時の設計、構造上の施工不具合
2.経年による劣化の進行を抑制するメンテナンス不足
3.台風、ゲリラ豪雨、積雪、地震を含む自然災害

 

これらの原因で建物が雨漏りが発生する理由を具体的に解説します。

 

新築時の設計不良の原因は主にデザイン性を重視した建物です。建築法も含め適正な構造でない建物は施工不良雨漏りなどに対する考慮が不十分で、雨漏りのリスクが高いと言えます。本来は設計が建築基準法に適合しているかを国土交通省管理課の公共機関に承認を得た設計でないと家を建てることはできません。次に施工不良ですが、設計不良であることを認識しているいないに限らず、施工する会社がそのまま工事を進めてしまうことも原因です。施工以外にも使用する材料がその設計された住宅にあっていない場合に雨漏りのリスクを引き上げてしまいす。逆に設計や仕様材料が問題ない場合でも、作業手順や基材の収まり(雨仕舞い)が悪いと雨漏りのリスクが高くなります。極論になりますが、雨漏りは「単純な施工ミス」でも発生してしまうこともあることを覚えておきましょう。

 

次に経年劣化によるメンテナンス不足について説明します。住宅の材建材は常に外部に晒されている過酷な条件となり、紫外線や雨風の影響により基材が劣化します。築年数とともに少しずつ劣化する家屋のメンテナンスは立地条件にもよりますが10年から12年が目安とされています。建物には雨漏りを防ぐには定期的なメンテナンスを実施しないと雨漏りのリスクを引き上げてしまいます。特に壁やベランダなどにひび割れが確認できたり、コーキングに亀裂がある場合は注意が必要です。新築時購入後の瑕疵責任は10年とされているのでその前に点検を実施するのがポイントです。

 

最後に自然災害で発生した雨漏りの原因ですが、経年劣化により弱っていた建物が、台風、積雪、地震などがの自然災害により雨漏りすることがあります。考えらえる原因は冒頭でお伝えした通り設計不良の建物が該当します。雨漏りの相談でよくある「普段は雨漏りしていない、台風の時だけ雨漏りした。」は、構造上の不具合が原因の可能性が極めて高いと言えるでしょう。具体的な例を一つあげるなら、近年の戸建住宅の構造でよく指摘されるのは屋根下の軒天井出幅です。建物を雨から守るには軒下と壁の隙間は60㎝~90㎝必要ですが、20㎝以下しかない家屋をよく見かけます。わかりやすく説明すると「出窓」をイメージしてください。出窓は軒先と同じくらいの幅で設計されていますが、外周周りは軒先より大きいものがほとんどです。雨風の影響を強く受けることは勿論ですが、出窓に不具合があれば隙間から水が浸入して雨漏りすることは言うまでもありません。

 

以上が今回のコラムです。

 

雨漏りが発生する原因について簡単にご説明をさせていただきましたが、これらの情報をもとに未然の雨漏り対策をすることをお勧めいたします。

 

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